
はじめに
こんにちは!千株式会社で撮影事業者向けプロダクトのエンジニアリングマネージャーをしています、 daitasuです!
先週、今週と、弊社社員が登壇するイベントが立て続けにあり、「帰宅後のアウトプットまでが登壇です」の思いで最近弊社の登壇記事が乱発しております。
さて、この記事はそんな登壇レポートの第三弾として、2025/8/22(金)に開催された、「【オフライン】教えて!おたくの評価制度」の様子をお送りします!
https://studist.connpass.com/event/360267/studist.connpass.com
概要
今回のイベントは、Faber Company の ぺんたさんがイベントを考案頂き、そこから始まったイベントになります。
ぺんたさん自身が評価制度について試行錯誤されていて、同じような悩みを抱えている方々を集めて知識を持ち寄っていこう、という思いのもと始まりました。
イベントは、オフラインで実施することになり、会場としては、スタディスト様が会場提供頂き、イベントの実施へと至りました。
自己紹介タイム
少数制のオフラインイベントだったこともあり、アットホームな自己紹介タイムから始まりました。 1人ずつ自己紹介やなぜ今日のイベントに参加したのかなどを話していき、場が温まりました。
アットホームなので自己紹介を急遽 #エンジニア評価制度
— ずんだまる(仮) (@zuncha318) 2025年8月22日
登壇
今回は、自分を含めて4社の方々が登壇し、会社それぞれの評価制度やその中での創意工夫など、普段話しにくいような内容も含めて様々な事例を聞くことができました。

言葉が通じない中でどう評価を組み立てるか。ベトナムオフショアでの実践例 / ぺんた
ベトナムのオフショア開発における評価制度をどのように考えるかという視点でのお話でした。 オフショアだと日本の一般的な評価制度とまた異なる切り口で考えないといけないことも多く、とても新鮮なお話を聞くことができました。
評価制度に閉じないエンジニアグレードテーブルの活用 zuckey
会場提供であるスタディストさんのお話。
上位のロールに対してのイメージがつきづらいといった課題は弊社も含めていろいろな企業で起こり得ると思うのですが、スタディストさんも同じような評価制度運用上の課題を抱えていて、その中での試行錯誤のお話をお聞きすることができました。
各グレードを一言で表してみる、など、よりメンバー全員がグレードのイメージを持ちやすいように工夫されているのが印象的でした。
また、スタディストさんは開発組織のカルチャーについて詳細にオープンにされていて、こうしたオープンな動きもとても良いなと感じました。
studist-engineering.gitbook.io
評価制度の運用で迷走した僕たちがたどり着く先 / takakazu
Timeeさんで開発組織人事をされているtakakazu さんのお話。
私の発表でも「評価とはなにか」という話に触れていたのですが、takakazu さんが話された内容が非常に詳細に「人事評価の歴史」「人事評価システムの全体像」「一般的な評価軸」について語られていて、学びが多かったです。
特に、「評価制度はフレームの良し悪し以上に運用である」という言葉がすごく芯をついた言葉で突き刺さりました。
説明が素敵すぎて、後半に控える私は非常に焦りましたw
やばい、これ後ろの方になるほど話すことなくなるやつだ。「さっき素晴らしいお話があったので割愛します」になってしまう。 #エンジニア評価制度
— daitasu (@daitasu) 2025年8月22日
「みんな、笑顔になぁれ。」をスローガンに掲げる企業での目標設定・評価のしくみ。 / daitasu
いよいよ私の登壇です。
私の発表では、全社の評価制度に紐づけるような形で、開発組織の「目標設定」「グレードサイズ表」を独自にアップデートしてみた改善施策に付いてお話しました。
具体的には、弊社の組織拡大で職種の多様性が増えてきたこと、また、昨今のAIの台頭によってより一層に職種の境界線が薄まってきていることを加味し、下記のようなことを実施した話を発表しました。
- 開発組織内でのOKRのトライアル実施
- CTO/VPoE/取締役を被評価者と見立てた目標設定面談のロールプレイのマネージャー向けワークショップ
- グレードサイズ表の多角的な詳細化
- 各メンバーへの期待役割の言語化
これらの話は、以前書いた記事にも乗っているので、よかったら見てみてください。
実践/達成しやすくみんな幸せに!「個人」と「組織」両軸から目標設計と評価基準の考え方 / zoe
ウィルゲートVPoEの zoe さんのお話。
昨年のデブサミの内容をベースにお話されました!
zoe さんの過去の発表記事は、私が目標設定の再設計を考えるうえでも非常に参考にさせて頂いてたのですが、今回詳細にお話を聞くことができました。
印象的だったのは、「短期」と「長期」、「個人」と「組織」の2軸で目標設計をしていくためのフレームで、「3年後」「5年後」「10年後」にそれぞれなりたい姿を書いてもらい、その Will から逆算して目標を照らし合わせていくというものでした。
- なりたい姿に対してどれだけ頑張るのか
- 各年次におけるギャップの言語化
など、フレームが入念に作り込まれており、知見の宝庫でした。
また、「評価の意義」といった
- 目標設定・評価査定はなんのためにあるのか
- どんな仕組みのもとなのか
がすべて全社Doc としてオープンに展開されており、こうした徹底具合も学ぶことが多かったです。
感動のあまり、物理本みたいなPost をしてしまっていました。
資料、目に貼り付けるくらい読み込みたい #エンジニア評価制度
— daitasu (@daitasu) 2025年8月22日
懇親会
一通りの発表が終わったら、懇親会。
お寿司を囲みながら各社の評価制度や目標設定について話しました。
派生して、1on1 のあり方、採用活動、カンファレンススポンサーどうしてるかなどなど、 DevHR な方々が集まっていることもあり、非常に多様で面白いお話をたくさん聞くことができました!
おわりに
様々な企業に刺激をもらい、まだまだ弊社も日々開発体験(DX)、雇用体験(EX)をもっと引き上げていかねばと身が引き締まりました。
またこうしたイベントに参加・登壇して知見を広げていこうと思います!
弊社はこうした開発組織の変化を現場も含めて日々トライアンドエラーで改善活動を進めています。 開発組織の改善にご興味がある方は、ぜひPittaも覗いてみてください!