
はじめに
こんにちは!ものづくり部改めシステム開発部でプロダクトマネージャーをしているべったけ(@gb_pdm)です。 (9月の組織改編でものづくり部→システム開発部に名称変更となりました)
10/3-10/4で開催されたスクラム祭り2025に同僚のおはぎさん(@ohagi_dev)と登壇してきたのでその様子を紹介します!

スクラム祭り & XP祭りについて
スクラム祭りはこれまでのスクラムフェス大阪の形式を継承して今年初開催されたカンファレンスです。
特徴的なのが全国各地にサテライト会場を設け、同時多発的にセッションが行われるオンライン+オフラインでのハイブリッド開催形式です。
20年の歴史があるXP祭りとの同時開催ということであちこちでドンパチセッションが行われている様子はまさにお祭りといった感じでした。
自分が登壇したスクラム祭り神奈川トラックのサテライト会場はXP祭りと同会場のみなとみらいにある三菱電機のINNOVATION HUBでなんともイケてておしゃれな会場でした!
「創発」が発生しやすい空間作りの工夫を随所に感じる場所でここで毎日プロダクト開発できたら最高だな感じました。
スクラム祭り 神奈川トラックの紹介
神奈川トラックでは「プロダクトオーナー」にフォーカスしたセッションラインナップでした。
『あつまれPOの森 プロダクトオーナー初心者のためのやさしいQ&Aセッション』
- Nolickさん(@nolick1219)
愛読している『プロフェッショナルプロダクトオーナー』の共訳者の1人でもあるのりっくさんの発表ということで登壇前からとても楽しみにしていました。
「誤解されがちなPOの役割」や「あるべき状態になっていないPO」になることも多い「POって何する人なの?問題」に対してPOがやるべき活動やあるべきマインドセットについて非常にわかりやすくまとまった内容でした。流石すぎます。
「コラボレーターであるべき」「権限移譲していく」など自分のセッションでも伝えたかった内容が触れられていて発表内容に興奮しすぎて鼻血でそうでした。
『リーダーになったら未来を語れるようになろう』
- genkiさん(@sanogemaru)
次はカオナビでEMをやられているげんきさんの発表でリーダーは目の前の課題に向き合いつつ未来を見据えることが大事というお話でした。
「まずは半年先の未来を語れるようになる」「自分がその未来に対して出来ると思っていないと後で言い訳をしてしまう」のように、ただ未来を語るのではなく自分たちが実現可能だと思える範囲の未来から始めるという視点が地に足がついていて素敵でした。
『1人じゃ無理でも2人ならできる!プロダクトオーナーとスクラムマスターの協働で加速するスクラム改善』
- べったけ&おはぎ speakerdeck.com
こちらが自分たちの発表資料です。
プロダクト開発をしていくうえでの「健全な対話」の重要性と「PO / SMの協働関係」について下記の観点で話ました。
- 「健全な対話」とは?
- 「健全な対話」を生み出す3要素
- Goal Alignment(目的の共有)
- Structured Conversations(対話の場のデザイン)
- Collaborative Trust(協力的な信頼関係)
- 役割を権限移譲する
発表が終わった後にこの2人の関係って「信頼」というよりお互いに「好き」なんだなとと言うのが伝わってきましたという感想をいただきましたw
光栄ではあるのですが一応これからも「信頼」という言葉でやらせてもらおうとは思っています。
スクラム祭り&XP祭り全体
ミット打ち

会場ではなぜかミットとグローブが置いてあって誰でも自由にミット打ちができました。「対話」「経験主義」を体現するプラクティス例として紹介されていたのでしょうきっと。(拡大解釈)
実際にいろんな人がミット打ちを楽しんでいて、この空気感をイベント全体で作れているのが凄いなと感じました。
厳格LT
XP祭りの最後に厳格LTがありこれが凄く良かったです。1人5分、交代20秒のタイムテーブルを絶対的な神とし厳守して行うLTです。スライド投影が間に合わず急遽投影なしで話す方や、めちゃくちゃ良いところで時間になり、どうしても伝えたいことだけ慌てて大声で言う方など、このフォーマットでしか生まれない瞬間があり最高のライブ感でした
印象的だったのがレッドジャーニー代表の市谷さん (@papanda)とデブサミ初代オーガナイザーでチームみらいのサポーターもやられているいわきりさん(@kohsei)のLTでした
- 市谷さん
まだ何者でもなかった市谷さんがXPのコミュニティに出会い、LT登壇したことをきっかけに今があるという話で聞きながら熱い気持ちになりました。
- いわきりさん
この夏の学びを、XP祭りのLTで話しました。全部話し終われなかったのですが、XPコミュニティのみなさんに、聞いてもらえて、なんだかホッとしました。ありがとうございました! #xpjug
— いわきり (@kohsei) 2025年10月4日
いわきりさんは非開発者でありながら開発者コミュニティLOVERでその行動力と前向きな姿勢に感銘を受けました。
「プロフェッショナルプロダクトオーナー」を参考にチーム未来のポスターミッションをリードしたという話もとても面白かったです。
懇親会
懇親会では神奈川トラックで一緒に登壇したのりっくさん、げんきさんと同じテーブルでPO / プロダクトマネジメントについて熱く語りました。
「アウトプット」-「アウトカム(顧客価値)」-「インパクト(事業成果)」を関連付けて行くことが大事なんですよ!これはPdM(PO)がやらないといけないことなんです!というのを熱く語りました。
ちょっと引くくらいのテンションになってたと思うのですが、みなさん引かずに前のめりで共感してくれたので大変嬉しかったです。
また自分も感じていたことなのですが、スクラム / アジャイルコミュニティの中でPOに関するテーマや議論は多くないよねという話をしました。
プロダクトマネージャー界隈のコミュニティとスクラム / アジャイル界隈のコミュニティはもっと混じり合って良いと思っているので個人的にはそのあたりの活動ももっと積極的にしていきたいと思っています。
おわりに
スクラム祭り / XP祭りも非常に心理的安全性が高く初登壇であっても暖かく受け入れてくれる空気がありました。
運営スタッフの方々の気遣いも素晴らしく、発表前に少し緊張している僕を発見すると横に来て話しかけに来ていただきました。お陰様で緊張がほぐれ大変ありがたかったです。
以上、スクラム祭り2025の登壇レポートになります!
もし登壇内容について詳細気になるなどあればPittaでカジュアル面談ページも開設しているのでご気軽にご連絡ください!