
- はじめに
- フロントエンドカンファレンス東京2025
- オープニング
- アクセシブルなUIの実装アンチパターン集 - maddy/杉吉真奈
- "フロントエンドの技術"を移行する技術 外松 俊尚
- 他にもたくさん魅力的な内容のセッションが行われていました!!
- 全体を通しての感想
はじめに
はじめまして!システム開発部パートナー撮影プラン開発課のぶり(@buri16_koutaro)です 今回は9/21に渋谷で開催された、フロントエンドカンファレンス東京2025に参加してきたので、そのレポートをお送りしたいと思います!
フロントエンドカンファレンス東京2025
ついに、フロントエンドのカンファレンスが東京にやってくる! 現場で向き合ってきた技術、語り合いたかった問い それぞれの関心が交差し、新しいつながりが生まれる場所へようこそ!
このカンファレンスはフロントエンドカンファレンス東京実行委員会が開催するカンファレンスで、近年は北海道や沖縄で開催されていたものがついに東京でも開催されたとのことです🔥 11月には関西でのカンファレンスもあるようなのでぜひ参加してみてください!
オープニング
オープニングではdid0esさんからにこのカンファレンスに込められた思いが伝えられました。
本カンファレンスは次世代を担うエンジニアに向けて、フロントエンドの第一線に立つエンジニアが知見を共有し、成長の機会を提供します。 また、開発現場で活躍するエンジニアが外部発信するきっかけを作るとともに、初心者が実践的なノウハウを学べる場となることを目指します。 登壇やAMA、他の参加者との議論を通じて知識と繋がりを深め、これまでに築いたフロントエンドの技術と文化を未来へ伝えるためのカンファレンスです。
「フロントエンドの技術と文化を未来へ伝える」という言葉がとても印象的でした。技術だけでなく「文化」も含めて伝承していくという視点が、単なる技術カンファレンスを超えた深い意味を感じました。
先輩エンジニアから学べる貴重な機会だと思って参加させていただきました。実際に、各セッションで実践的なノウハウや考え方を学ぶことができ、まさにカンファレンスの目的通りの体験ができたと感じています。
ここからは私が実際に聴いて印象に残ったセッションについて書きたいと思います
アクセシブルなUIの実装アンチパターン集 - maddy/杉吉真奈
こちらではmaddyさんから、アクセシビリティとはそもそも何なのか、そしてそのアクセシビリティを損なうアンチパターンの紹介がありました。 最近UI/UX領域に関心を持っているということもあり、興味深いお話でした。
アクセシビリティって奥が深い
印象に残ったのは、accessibility→useable→useful→valuableというピラミッドの話です。これまでアクセシビリティに対して漠然としたイメージしかありませんでしたが、「到達できる力」から始まって段階的に価値に繋がっていくという構造が腑に落ちました。
確かに、まず使えないと話にならないし、使えるようになってから使いやすさとか価値とかを考えるのが順序として正しいんだなと思いました。
笑えるけど怖いアンチパターン
div要素で実装されたボタンやspan要素で実装されたリンクの話は、maddyさんの話し方も面白くて笑ってしまいましたが、よく考えると自分もやってしまいそうな実装で笑っている場合じゃないと身が引き締まりました。
見た目は動くけど、スクリーンリーダーでは使えないっていうパターンは、気づきにくい盲点だなと感じました。普段ブラウザで確認して「動いた、OK!」で終わってしまうことが多いから、アクセシビリティの観点での検証も必要だと反省しました。
印象に残った言葉
『誰かの「使えない」を「使える」に変えられるのは「あなたのコード」』という最後の言葉がすごく刺さりました。技術的な実装って、単に動けばいいというものじゃなくて、誰でも使えるものにする責任があるんだなと改めて思いました。
社内に人間中心設計スペシャリストの方もいるので、アクセシビリティについて聞いて知見を深めたいと思いました。
"フロントエンドの技術"を移行する技術 外松 俊尚
こちらのセッションでは外松さんがフロントエンドの技術を移行する際に考え方、テクニックを紹介すると言ったセッションでした。 どんな時に移行が発生するのか?その時にどんなことを考えて、どんなことをするのが良いのかと言うことを話されていました。 このセッションの内容は今の自分が挑戦してみたいことに合致していて、とても勉強になりました。
移行への向き合い方が変わった
自分のチームでもCRAが残っていて、移行できていないプロダクトやバンドラーだけViteに変えてテストはJestのままみたいな中途半端な状態があって、なんとなく技術負債だなーと思いつつも具体的にどう手をつけていいかわからなかったです。
でも今回のセッションで一番印象的だったのは「移行の特性を見極める」という考え方でした。移行って「影響範囲はどこまでか」「段階的にできるか」「機械的に置き換えられるか」みたいな軸で整理できるんだと気づけました。闇雲に新しい技術に手を出すんじゃなくて、まず移行の性質を理解することから始めるべきなんですね。
移行のチャレンジしたい!といいつつも具体的にどうしていくのかわかっていなかった部分が大きかったですが、このセッションでどのような観点を重視して考えていくべきなのかという視点を獲得できました。
「とにかく小さく始める」の重要性
「最初に考えたスコープよりさらに小さく出せないか」という言葉がすごく刺さりました。
技術負債の解消にチャレンジしてみたいと思いつつも技術選定や計画の作成に手をつけられていない自分にとって、この段階的アプローチの考え方はかなりイメージが湧きました。全部一気にやろうとするから手がつけられないんだと反省しました。まずは小さなスコープから始めて、成功体験を積み重ねていくことが大事なんですね。
移行先選定では互換性の話も参考になりました。Rspack(webpack互換)みたいに、いきなり全然違うものに変えるんじゃなくて、まずは互換性があるものから始めるという選択肢もあるんですね。
具体的なテクニックで目からウロコ
codemodでの移行の話で、このセッションで聞くまでそのようなものの存在を知らなかったので、自分が移行する時の選択肢が広がりました。codemodは大規模移行に向いていて、AIエージェントは初期検証に向いているという使い分けも面白かったです。
VRTを移行時に一時的に導入するという話も目から鱗でした。常に導入するにはメンテなどのコストが高く大変なイメージを持っていますが、移行時に一時的に導入するのは品質を担保する方法としてはとても良いと感じました。
まとめと感想
このセッションで特に印象的だったのは、「移行の特性を見極める」という考え方です。単に新しい技術に移行するのではなく、その移行がどういう性質を持つのか(影響範囲、互換性、段階的実装の可否など)を事前に整理することで、適切な移行戦略が選択できるという点は非常に実践的でした。
技術移行に対する見方が大きく変わったセッションでした。これまで漠然と「技術負債を解消したい」と思いつつも具体的なアプローチがわからず手をつけられていませんでしたが、移行の特性分析から段階的実施まで、体系的な考え方を学べました。
他にもたくさん魅力的な内容のセッションが行われていました!!
多くの発表資料は下記にまとめられているのでぜひ目を通してみてください✨
全体を通しての感想
初めてのフロントエンドカンファレンス参加でしたが、とても学びが多いイベントでした。
技術だけでなく考え方も学べたのが一番の収穫です。アクセシブルなUIの実装アンチパターン集では「誰のためのコードか」という視点を、"フロントエンドの技術"を移行する技術では「どう進めるべきか」という思考を学ぶことができました。どちらも普段の開発で意識できていなかった観点で、明日からの仕事に活かせる内容でした。
コミュニティの温かさも印象的でした。オープニングで語られた「技術と文化を未来へ伝える」という言葉通り、登壇者の方々が自分たちの経験や知見を惜しみなく共有してくださる姿勢が素晴らしかったです。
今回学んだことを自分のチームにも持ち帰って、特に技術移行については小さなところから実践してみたいと思います。また、アクセシビリティについても社内の方との会話を通して知見を高め、より良いプロダクト作りに貢献していきたいです。
関西でもカンファレンスが開催されるとのことなので、機会があればまた参加したいと思います。素晴らしいイベントをありがとうございました!
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