みなさんこんにちは!
えだまめです。
桜が満開になって、すっかり春ですね〜!🌸
今回は、2025年3月21日(金)〜3月23日(日)に開催された PHPerKaigi 2025 に参加してきましたので、そのレポートをお届けします📮🌱
実は、PHP系のイベントに参加するのは今回が初めてだったのですが、それだけでなく、 当日スタッフ(えだまめは受付担当)も経験しました✌️
ドキドキとワクワクが入り混じった3日間でしたが、たくさんの学びと出会いがあった、とても充実した時間になりました。
この記事では、そんなPHPerKaigi 2025での体験を、みなさんにも少しでもお伝えできたらと思っています〜!🥳✨
PHPerKaigiとは
PHPerKaigi(ペチパーカイギ)は、PHPer、つまり、現在PHPを使用している方、過去にPHPを使用していた方、これからPHPを使いたいと思っている方、そしてPHPが大好きな方たちが、技術的なノウハウとPHP愛を共有するためのイベントです。
引用:PHPerKaigi 2025
その名の通り、PHPが大好きな人たちが集まって語り合い、学び合う、まさに“PHP愛にあふれた”イベントです!
今年のPHPerKaigiは、オフラインとオンラインのハイブリッド開催。 オフラインは「中野セントラルパーク カンファレンス」で行われ、 オンラインではニコニコ生放送を通して、全国どこからでも参加できる形式でした🛜
会場には、全国各地からPHPエンジニアたちが大集合! 「久しぶり〜!」という再会の声や、「初めまして!」の出会いが飛び交っていて、温かくてアットホームな雰囲気がとても印象的でした😊
弊社CTOがPHPerKaigi2025に登壇!
なんと今回、我らがCTO ytake さんもPHPerKaigiに登壇されました〜!🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉
登壇タイトルは 「PHPでアクターモデルを活用したSagaパターンの実践法」
Sagaパターンとは何かという説明から、PHPでアクターモデルを実装するためのツールキット「Phluxor」を用いて、送金処理をActor単位で管理するお話や、補償トランザクションや再試行戦略で堅牢性を確保する手法について解説されました👏👏👏
↓資料はこちら speakerdeck.com ↓登壇内容の解説ブログはこちら blog.ytake.jp.net
印象に残ったセッション
「空が堕ち、大地が割れ、海が涸れた日~もしも愛用しているフレームワークが開発停止したら?」
インパクト抜群すぎるタイトルに、思わず引き寄せられてしまいました😆
「もしフレームワークが開発停止したら?」
なんて、普段の開発ではあまり意識していないテーマだったので、
個人的にはとても新鮮かつ衝撃的なセッションでした!
中でも特に印象に残ったのが、Symfony v1 → v2への大変革の事例です。 同じ「Symfony」という名前を冠していながら、中身はまるで別物。互換性もなく、v1系を使っていた開発者たちが世界中で大混乱したという話は、まさに「フレームワークが死ぬ」瞬間そのものでした。
この話を聞いて思い出したのが、Vue 2からVue 3への移行についてです。 こちらも書き方や設計思想の面で大きな変化があり、プロジェクトによってはなかなか移行が進まないという課題を耳にしたことがありました。 フレームワークの名前が同じでも、その実態は大きく変わることがある。そんな現象は決して珍しいことではないと、改めて実感させられました。
このセッションを通して、「フレームワークに未来永劫の安定はない」という現実を強く認識させられました。 それと同時に依存しすぎない設計や、選定時に正しい判断基準を持つことの重要性を改めて痛感しました。
セッション内では、以下のような「死ににくいフレームワーク」を見極めるための具体的な観点も紹介されており、とても参考になりました✨
- GitHubのスター数やPackagistでのダウンロード数
- 保守されてきた年数や頻度
- メンテナーが個人ではなく、企業、そして可能なら団体(例:PHP Foundation)
- コントリビューターの多さと多様性(国・地域・年齢層がバラけているほど◎)
- 意思決定の仕組みが明文化されているかどうか
また、「フレームワークに依存しない開発」という視点も印象的で、たとえばアーキテクチャを分離するなど、実務に役立つ具体的なアプローチも紹介されていました。
このセッションを通して、「使う技術の選定には責任が伴う」ということを、改めて実感しました。
目先のトレンドや“かっこいい技術”に飛びつくだけでなく、 プロジェクトの持続可能性や将来の保守性といった視点を持って選定していく姿勢が、これからの技術者には求められていると感じました。
今後は、そうした“視座”を自分の中にしっかり育て、日々の開発や学習に活かしていきたいと思います💪💪
「安全に倒し切るリリースをするために:15年来レガシーシステムのフルリプレイス挑戦記」
15年来のレガシーシステムを、バグ0でリプレイス&新機能の追加リリースを実施することに成功した裏側が知りたく、傍聴させてもらったセッションでした。
その中でもチームオリジナルの検証手法「ペンギンテスト」というものを用いたというお話がとても印象に残りました!
ペンギンテストとは、「ユーザー影響を出さずに、本番環境で実際のユーザーデータを使ってテストすることで漏れをなくす検証」手法 のことで、以下のような流れで実施します。
- 新旧システムを同時に稼働させ、同じ入力に対して出力結果を比較
- 差分を検出し、意図しないズレがないかを細かくチェック
- 差異がない場合:その旨をログに出力
- 差異がある場合:差異の中身をログに出力
ポイントは、カバレッジ100%を目指すのではなく、現在のプロダクトの価値を担保することと、本番環境で実際のユーザーデータを使用することです。このアプローチを繰り返すことで、移行後の想定外の挙動が発生するリスクを大幅に低減できたとのことでした。
レガシーシステムの刷新では「作り直す」ことに注目しがちですが、「どの程度の検証で安心して移行できるか」という品質保証の設計が非常に緻密に行われており、深い印象を受けました。
まとめ
PHPerKaigi 2025は、技術的な学びはもちろん、参加者や登壇者、スタッフ同士の交流を通じて、「コミュニティっていいなぁ」と心から感じられるイベントでした。
PHPerKaigiならではのアットホームさや、運営メンバー・参加者の温かさに触れることができて、とても有意義な時間を過ごすことができました🌸
みなさんも、ぜひ一度PHPerKaigiの空気を体感してみてくださいね〜!🤗